第六番・布袋尊

見立寺
見立寺

永禄1年(1558)後北条氏の川越城将政繁は、城下に一寺を建立して建立寺と名づけ、一族中の存貞和尚を小田原伝肇寺より招請して開山とし、のち見立寺と改めました。存貞和尚は、永禄6年増上寺10世となったが、永禄9年見立寺に再住、そして先に政繁の母が平方村に造営した蓮馨寺を、川越に移して両寺を兼帯しました。天正18年(1590)豊臣秀吉の禁制書には、「武州川越蓮馨寺同門前 見立寺」と記されています。蓮馨寺門前より当地に移転した年代、経緯など不詳ですが、おそらく、延宝年中(1670年代頃)であると考えらます。現本堂は、明治14年(1881)に建立されたもので、板碑(青石塔婆)二基、徳本上人名号碑、松平(松井)周防守家の阿弥陀如来坐像並藩主位牌などが現存しています。また、赤穂浪士・矢頭右衛門七の妹の墓や浄土宗念仏行者・徳本上人名号碑が祀られています。

見立寺(けんりゅうじ)
〒350-0062
埼玉県川越市元町2-9-11
TEL 049(222)3321

JR埼京線・東武東上線
 川越駅東口より
 神明町車庫行バスにて
 札の辻下車、徒歩五分

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