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2001年7月
おかげさまで、小江戸探検隊も今回で12回目。
とりあえず一区切りです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

今月7月は、川越市立博物館を探検します!
博物館というと、難しい、堅い、暗いなんて、思っていませんか?
川越市立博物館は、そんなイメージをくつがえす博物館だと私は思います。
あるアンケート調査によると、川越の観光名所としても非常に人気があるそうです。
まだ行ったことのない方は、ぜひ一度誰かを誘って行ってみてください!


第12回
川越市立博物館

 突然ですが、タイムマシンに乗ってみたいと思ったことはありませんか。私が子供の頃は、タイムマシンに乗って恐竜や原始人を見てみたい、平安時代に行きたい、織田信長や武田信玄に会ってみたい、と思っていました。その頃から20年以上が過ぎてもタイムマシンは、人間の想像の産物、夢のままです。今だったら、真っ先に江戸時代から明治、大正時代の川越に行ってみたい。江戸(幕府)との関わりを持っていた当時の繁栄ぶりはどんなものだったのか。そして、当時の川越商人たちはどんな人たちだったのか。果たして、未来からの旅人は歓迎されるのだろうか。それこそ本当の「小江戸探検隊」になるのですが、タイムマシンに乗って時空を越えられなくても、川越の昔をリアルに感じることができる場所があります。川越市立博物館はまさにそんな夢を叶えてくれる、過去から現在への物語があふれている場所なのです。

 川越市立博物館は、平成2年3月に開設され、川越の原始・古代から近・現代、民俗に至るまでを工夫を凝らした展示で分かりやすく紹介しています。建物は、日本瓦と白壁が調和し、川越らしい落ち着いた印象を与えます。エントランスに入ると、右手前方に受付とミュージアムショップ、ティーラウンジがあります。チケットを受付で買ったら、突き当たりを右に。直進して一番奥にあるスペースが特別展示室です。ここではさまざまな企画展が年に数回催されます。私は毎回どんなテーマを取り上げてくれるのか楽しみにしています。

 特別展示室の隣のスペースが常設展示室です。入り口のすぐ目の前に広がる「近世/小江戸川越」のスペースには、城下町として栄えた川越の変遷、新河岸川舟運の繁栄などの紹介があります。「近世/小江戸川越」の先は、蔵造り商家の連なりを模したスペースに変わり、この「近・現代/近代都市川越の発展」では、産業や経済の力で発展していった近・現代の川越に触れることが出来ます。「近・現代/近代都市川越の発展」の左側には、「中世/武士の活躍と川越」、「原始・古代/川越のあけぼの」のコーナーがあり、より古い時代の生活、社会、文化を知ることができるでしょう。その先には天井が高いスペース「民俗/川越の職人とまつり」が待っています。鳶の頭の木遣りが聞こえてきます。蔵造りの工程復元模型(地形)などが展示され、当時の建前の様子も再現されています。また、その先の小さなスペースでは、川越まつりの映像が放映されるなど、江戸時代から続くまつりの雰囲気を身近に感じることが出来ます。

 特別展示室、常設展示室に加え、他にビデオルーム、視聴覚ホール、体験学習室、図書閲覧室などがあり、さまざまなイベントや催しが行われています。先日は、視聴覚ホールで行われた川越の文明開化をテーマにした歴史講演会に行ってきましたが、川越の歴史に興味を持つ人々が講演を静かに聞き入っていました。このように川越市立博物館は、系統的に収集、保存、調査研究された資料を公開することにより、川越の歴史と文化への理解と認識を深め、生涯学習の場として子供も大人も親しめるようになっています。館内には解説員の方がいますので、分からないことはどんどん質問してみましょう。とても丁寧に解説をしてくれます。

 川越市立博物館の展示は、私に多くのことを語りかけていました。自分の住んでいる街はどんなところだったのか。そこにはどんな人々がいてどんな生き方があったのか。そして現在にどんな影響を与えているのか。川越の過去から現在への物語を知ることは、きっと現在から未来を生きる私達の糧となり、道しるべとなるのではないでしょうか。それはおそらくすべての国や地域に当てはまることでしょう。タイムマシンに乗って未来には行けなくても、未来を築くことができる。現在から未来への物語を紡ぐチャンスを与えられたのは、まぎれもない私達ひとりひとりなのだと、今回の探検を通じてあらためて気づきました。

 

次回は、川越市蔵造り資料館を探検します。


日本瓦と白壁が調和する川越市立博物館。
小江戸川越の歴史や文化を知ることができます。

 


常設展示室「近世/小江戸川越」で多くの人が
解説員さんの説明に耳を傾けていました。

 


蔵造りの町並みをモチーフとしたつくりの
常設展示室「近・現代/近代都市川越の発展」。

 


常設展示室「民俗/川越の職人とまつり」にある
蔵造りの左官工程を示す模型。

 

コンテンツ制作にあたり、いくつかの文献を参考にさせていただきました。
また、ご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。

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