全国の皆様よりいつもご贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。いちご大福についてお客様にお話しをするように息子の勝弘が申しますので、お話させていただきます。少しの時間だけお付き合い下さい。
昭和60年頃だったと思うけど、新しい商品ができないかなって、いろいろ考えていたんです。栗や梅をお菓子に入れるのはすでに当たり前でした。で、どうしたかというと、わたし人と同じなのはいやだから、苺を丸ごと大福に入れてみたんです。おまけに小豆の黒いあんこだと色合いがよくないので、独自にストロベリーのあんを考えました。いちご、お餅との塩梅を考え、見た目にも美しく、上品な味わいのあんを作りました。こうして、ふじ乃オリジナルのいちご大福がこの世に生まれたんです。
でも、発売した当時は、いちご大福には相当抵抗があったんですよ。大福の中にいちごが丸ごと入っているなんて、その頃は誰も信じられなかったんです。その後にいちご大福の大ブームが起こるのですが、今の若い皆さんは知らないかもしれませんね。
最初は売れなかったなぁ。でも、残るともったいないから、買い物に来てくれたお客さんに配ったり、近所の高校生にあげたりしていたんですがね。そのうち、ふじ乃のいちご大福は美味しいって、おかげさまで評判になって。そうしているうちにふじ乃を【いちご大福の店】と呼んでくださる方々も多くいてね。
私のいちご大福の美味しさを認めてくれて、とてもうれしかったですね。それで今のふじ乃がある。冬のいちご大福を楽しみに待ってくれているお客様が数多くいるんです。夏に買いに来てくれる人もいるのですが、もちろん夏にはないですけどね。でも、お客様には本当に感謝しなきゃいけない。ありがたいこと。やっぱりお客様はちゃんと見ていてくれるし、嘘をつかない。しっかり仕事をしていれば、いつか認めてくれる。私は職人としてずっと生きてきたから、それがうれしいです。
今年もすでに多くの皆様からご注文をいただいているようで、本当にありがたいことです。ひとつひとつ大切にお作りします。ご注文を受けてから作りまして、出来立ての生の味をお届けします。ふじ乃のいちご大福、ぜひお召し上がりいただければ幸いです。 |