11月号 大改装ここまで来ました 2015年11月10日 |
通算128号
柿がたわわに実り、そろそろ肌寒い風が吹いてきました。
みなさんお元気ですか。
ゆきこオバサンはこの十日ほど、風邪をひいていましたが、ようやく元気になってきました。
(写真@)これは、秋明菊です。コスモスより花期は短いでしょうが、たおやかなやさしい、秋の花です。
路地奥に秋明菊の咲いてゐるゆふぐれ祭の回覧まはる ゆきこ
(写真A,B)前回もお話ししましたが、12月のオープンに向けて、フカゼンの改装がいよいよ本格化してきました。
商品をすべてどけて、解体される前の最後の姿です。
写真Aの長いけやきの台は、これから再生されて新しいフカゼンに活用されます。
写真Bの、間を仕切る格子は、いったん取り払われふたたび、美しい格子の間仕切りになる予定です。
しかしこちらから内側は、12月からバームクーヘンのcocoroになるところです。
(写真C) まず、何より早く新しくなったのはフカゼンの入口の扉です。
何がどう変わったか、パッと見てわかりますか。
そうです、以前には、内側にへこんだ形のドアだったんです。
今回は、むしろさらに「昔」の川越商家の形に戻しました。
つまり、何枚もがらがらと開ける引き戸にしたのです。
ゆきこオバサンの昔の記憶では、朝になると、がらがらがらとたくさんの引き戸をあけて、父や祖父が店を開けていました。
戸の素材は杉を使いました。白木の杉を、いままでの古い部分に合わせて、ダークブラウンに塗りました。
どうでしょう、古くからあるように見えませんか?
(写真D) 川越祭りも終わってしずかな川越。10月20日から、いよいよ思い切った解体が始まりました。
解体と言っても、明治期のもっとも貴重な梁、柱、、天井、らんまなどはすべて残すものです。
戦後に新しい建材で作った部分だけ、設計プランに従って壊していきました。
以前、店と母屋の間にあった板壁を壊すと、このように奥の座敷が現れてきました。まるで映画のセットのようですね。
今まで家族が、くつろぐだけだった部分を生かして、これからはお座敷などで、掛け軸を見ていただこうというアイディアなのです。
(写真E)町並み委員会でのワンショット。町並みの景観をどのようにしていけばいいかを商店街、建築家、市の職員、町の人たちが話し合う会で、フカゼンの正面ドアーも検討して頂きました。その結果、スムウズにプランがとおりました。・・・・・。
満面の笑み・・・これは、新しくオープンするバームクーヘンcocoroの若き社長、波田さんです。
毛呂山町の大規模養鶏場、波田鶏園の長男さんです。
2年前から、ご自分の実家の新鮮卵を使って、バームクーヘン作りを始め、
現在二店舗でバームを販売しています。
さらに川越進出、いよいよフカゼン店オープンが近づいています。
身体は大きいですが、(推定〇〇キロ?)気は優しく、アイディアマンでもあります。
しごとに打ち込むのはもちろんですが、誰とでも気さくに話すようなおおらかなキャラクターを持っています。
これから、ちょくちょくcocoro川越店で顔を出すと思います。
どうかよろしくお願いします。(波田さんに替わってゆきこがご挨拶)m(__)m
(写真F)がらんとしてしまったフカゼンですが、晴れた日にはこんなふうに一日の人の動きが見えて、映画のシーンを見ているような不思議な光景となります。
(写真G)老いてしまったアロエですが、動物病院の治療もよく効いて、けっこう元気です。晩秋の庭を眺める後ろ姿に一抹の哀愁が・・・・。
<お知らせ>2016年の美濃和紙カレンダーが出来ています。おサルのかわいいものです。一枚1000円。なかでは大工さんが立ち働き、すこしあぶないときもありますが、気をつけて、お入りくださいませ。
いつものようによしおオジサンが細々と仕事をしております。
フカゼン、リニューアルオープンは12月4日の予定です。
お楽しみに。
|
|
|