1994(平成6)年には町並み委員会をモデルに、すぐそばの銀座通り商店街で「大正浪漫委員会」が設置され、名物としておなじみだったアーケードの撤去に伴い、大正浪漫の雰囲気を漂わせる通りにリニューアル。また、昭和初期に菓子の製造・卸売をしていたという菓子屋横丁も歴史を感じさせるスポットとして人気が集まり、川越一番街商店街を核に魅力のあるスポットが存在し、今では「小江戸」を楽しみに年間400万人もの観光客が川越に訪れるようになっています。
一方で、川越一番街商店街の人気を耳にした新たな商業者が出店してくるようになり、一番街商店街では、「町づくり規範」がハードだとすれば、今後は商人の心得のようなソフトの部分の規範も必要だとと考え始めています。また、町並み委員会は、業種選択や空き店舗の斡旋までできるように、商店街から独立した組織を目指していきたいと、次のステップを見据えています。
まだまだ悩みや問題はあるものの、川越は商店街活性化、観光、景観など、さまざまな観点から注目が集まる地域に成長しました。住民・行政・研究者・ファンが一体となったまちづくり。川越一番街商店街も、「町並み委員会」も、「川越蔵の会」も、そして行政も、この先を見ています。継続は地域に発展の活力を与えてくれるはずです。川越のまちづくりの歩みはそのことを教えてくれます。