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新河岸川河畔の桜に隠された逸話とは

川越で桜の名所といえば喜多院が有名ですが、川越総鎮守の氷川神社裏を流れる新河岸川河畔の桜も毎年春になると枝いっぱいに花をつけ、道行く人の目を楽しませてくれます。

この桜は第二次世界大戦で戦地に出征していった二人の息子の武運を祈り、勝利した暁には桜を植えて祝おうと、当時の亀屋栄泉の当主中島良輔がひそかに苗木を農家に依頼して育てていたものでした。しかししだいに戦況は悪化し、桜どころではなくなり、最初の桜の苗木は四散してしまいました。

そして終戦を迎えたわけですが、亀屋栄泉の二人の息子は家族の祈りもむなしく、ついに帰らぬ人となってしまったのです。

意気消沈したのは言うまでもありませんが、気を取り直し、息子たちのほかにも戦地で散った多くの兵士たちの慰霊にと、新たに三百本の桜の苗木を新河岸川河畔に植え、これを誉桜と命名しました。

氷川神社の横を抜ける途中に「北の里 誉桜に 足をとめ」と書かれた句碑が立てられております。

桜の咲く頃になったら天気の良い日に河畔を散策にお出かけいただけたら幸いに存じます。