榎の木稲荷 - 川越大師 喜多院
榎の木稲荷

榎の木稲荷

昔、喜多院に長い間住んでいた化け上手な白い狐が正体を見破られ、おひまをもらいお寺を出ることになりました。そこで白い狐は尊海僧正にお礼だと言い、「2500年も前の釈迦(仏教の開祖)が布教をしている姿をお見せいたしましょう。そのかわり、私が化けている間、一言たりとも声を出してはいけませんぞ。」と言いました。尊海もそんな尊いお方が夢でも見られるのはありがたいことと、かたく約束しました。

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ところが白い狐のいったことが本当に目の前で展開されますと、さすがの尊海も思わず「ああ、ありがたや、南無阿弥陀仏」と声を出してしまいました。と、そのとたん釈迦のお姿は消え、榎の木に登って化かしていた白い狐はもんどりうって落ちてきて、死んでしまいました。

尊海は哀れみ、榎の木の下になきがらを祀りましたのが、この榎の木稲荷だということです。