川越の文明開化

川越に電灯がともったよ

わが国で初めて電気による明かりがともったのは、明治15年(1882)11月1日のことでした。多くの見物人がつめかけた銀座レンガ街で、アメリカ製の発電機を使ってアーク灯が点灯されたのでした。
川越で初めて電灯が点灯されたのは、それからなんと22年後の明治37年(1904)のことでした。昭和になると電灯もかなり普及していたようです。
ところで明治末では、家の中の照明は現在のように一日使えるわけではなく、日暮れから深夜までがほとんどだったようです。ただ、財力のある家では昼間から電気が使える家もありました。
大正元年(1912)に発行された川越の絵葉書の写真を見ると、電柱に電灯がついているのがわかります。

電柱に電灯がついている川越の絵葉書