「奥の間」点描 
文化庁登録有形文化財

「奥の間」は、昭和五十六年四月第三十九期将棋名人戦の第一局、中原誠名人と桐山清澄八段の対局が行われたお座敷です。明治、大正、昭和の長い風雪に耐えてきた当館を代表する離れ座敷で、重厚な書院造、中二階の純和風の建築です。紫檀、黒檀、欅など、贅を尽くした材料が使われています。
一本の欅の大木から彫り出された、大きな一対の狛犬と観世音菩薩像と龍の大きな衝立は、名匠岸上左甚五郎の第十八代日蓮宗身延山の御用彫刻師小松光重の作。
「奥の間」の秋田杉の天上には、古風なシャンデリアが吊られています。純日本建築に洒落た西洋の香りが漂う、ちょっとアンバランスな感じもするこのシャンデリアからは、このお座敷が建てられた当時のファッションを伺い知ることができます。

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