川越の文明開化

川越の町に馬車が走った

今までの馬、駕籠(かご)、荷車、人力車などに馬車、馬車鉄道、蒸気(じょうき)鉄道、蒸気船などが加わり交通の分野での文明開化が始まりました。新旧の乗物が雑然(ざつぜん)と往来していたようです。また、乗合馬車(のりあいばしゃ)という交通手段も早くから登場し、またたく間に普及しました。
この乗合馬車ですが、明治35年(1902)の「営業便覧(えいぎょうびんらん)」によると、本町(現元町1丁目)‘川越上尾間 乗合馬車発着所 三成社’・江戸町(現大手町)‘馬車営業 佐久間軒 佐久間松蔵’とあり、川越でも営業されていたことがわかります。

佐久間軒と乗合馬車の客車