昔の道具と生活
黒 い 電 話
電話がはじめてつくられたのは、明治10年(1877)のことでした。このころの電話は、今の電話のようには、相手(あいて)の声がはっきりと聞こえなくて、かたちもぜんぜんちがっていたようです。 わが家に電話がはいったのは、昭和36年(1961)のことでした。このころは、まだ、電話のない家もけっこうありました。わが家にも近所の人が、ときどきかりにきて、帰るときには、使った時間ぶんのお金を10円、20円と置いていったそうです。 ぼくのおとうさんは、ダイヤルを回すのがおもしろくて、よく遊んだといっていました。 |