小江戸川越七福神めぐり
第一番 毘沙門天 妙善寺 第二番 寿老人 天然寺 第三番 大黒天 喜多院 第四番 恵比須天 成田山 第五番 福禄寿神 蓮馨寺 第六番 布袋尊 見立寺 第七番 弁財天 妙昌寺








布袋尊は中国唐代の禅僧で名は契此。小柄で太鼓腹、大きな袋を担って各地を放浪し、吉凶を占い、福を施して倦むことがなかったといいます。又、未来仏たる弥勒菩薩の化身ともいわれ、昔から崇められてきました。御真言「オンマイトレイヤソワカ」

見立寺のご案内

第六番 布袋尊 見立寺

永禄1年(1558)後北条氏の川越城将政繁は、城下に一寺を建 立して建立寺と名づけ、一族中の存貞和尚を小田原伝肇寺より招請して開山とし、のち見立寺と改めた。存貞和尚は、永禄6年増上寺10世となったが、永禄9年見立寺に再住した。そして先に政繁の母が平方村に造営した蓮馨寺を、川越に移して両寺を兼帯した。天正18年(1590)豊臣秀吉の禁制書には、「武州川越蓮馨寺同門前 見立寺」と記されている。蓮馨寺門前より当地に移転した年代、経緯など不詳であるが、おそらく、延宝年中(1670年代頃)であると考えられる。見立寺は文政11年(1828)3月25日、石原火事により類焼、
さらに天保11年(1840)4月8日に焼失している。再度の火災により、古文書等も現存していない。現本堂は、明治14年(1881)に建立されたものである。その他、当寺には、板碑(青石塔婆)二基、徳本上人名号碑、松平(松井)周防守家の阿弥陀如来坐像並藩主位牌などが現存している。

赤穂浪士・矢頭右衛門七の妹の墓●赤穂浪士・矢頭右衛門七の妹の墓

当寺には、赤穂浪士の一員・矢頭右衛門七(やとう・えもしち/討ち入り当時17歳)の妹の墓があります。妹は矢頭兄弟の次女で、元禄15年(1702)12月の討ち入りを前に、母親らとともに叔母の嫁ぎ先の奥州白川藩(福島県白河市)に向かい、討ち入り後に幕府に窮状を認められ、親類の多賀谷家の次男と結婚しました。その後、白川藩主の国替えに伴い、上州厩橋(群馬県前橋市)へ、さらに川越へと移住、その時には70代になっていたと推定され、川越へ来た翌年に病没しています。嵐のような激動の時代に、男社会の中で思いがけない運命をたどった女性の姿がまさに浮かび上がってくるようです。

 

浄土宗念仏行者 徳本上人名号碑●浄土宗念仏行者 徳本上人名号碑

江戸時代、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」とただひたすらに念仏を唱えることで、衆生を救った徳本上人(とくほんしょうにん)の名号碑。徳本は、念仏を説いて江戸から全国各地を行脚し、人々に生きる喜びを与えました。当寺にも行脚のさなか訪れ、それを記念して名号碑を建立しました。当寺と同じような「南無阿弥陀仏」を刻んだ碑が全国に1000基以上も残されていることから、徳本上人の多大な功績を伺い知ることができます。

浄土宗宗歌

月かげの いたらぬ里は なけれども     
        ながむる人の こころにぞすむ

御本尊 阿弥陀如来
御本尊 阿弥陀如来

月の光は、いたる所に届いており、届かないような場所はありません。同じく、阿弥陀様のみ光(みひかり)も、あらゆる処に届いているのです。そして、月の光が見る人の心の中に留まるように、阿弥陀様のみ光も、求める人の心に留まるのです。七福神の布袋様をお祀りしてから、檀家さん以外の方々が、お寺に大勢来てくれるようになりました。そして、布袋様をお参りするだけでなく、多くの方が御本尊(阿弥陀様)にも手を合わせてお参りして下さり、有り難いことと思います。このページをごらんの皆様は、きっと信仰の厚い方々だと思いますが、お寺の御本尊に手を合わせるとき、何を思い、何を感じているのでしょうか。ただこの世での御利益をお願いしているのでしょうか。今の幸せを感じられず、もっと幸せになりたい、いつでも人より得をしたい。そう思う心は、餓鬼(がき)の心です。食べても食べても、もっと食べたい。飲んでも飲んでも、もっと飲みたい。そんな餓鬼の心です。宗歌をもう一度お読み下さい。阿弥陀様と向き合ってお念仏している人は、いつでも守られているのです。そう深く信じ、満ち足りた気持ちで、「明るく・楽しく・仲良く」すごしていきたいものです。

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見立寺

〒350-0062
埼玉県川越市元町2-9-11
TEL 049(222)3321
FAX 049(226)2206

JR埼京線・東武東上線
川越駅東口より
神明町車庫行バスにて札の辻下車、徒歩五分


小江戸川越七つの音風景
水琴窟(すいきんくつ)

水琴窟は江戸時代初期の茶人、小堀遠州が考えた排水装置「洞水門」から発祥したといわれています。
甕(かめ)の底に溜まった水面に水滴が落ちると、甕の空洞に反響する音色が琴に似ていることから「水琴窟」と呼ばれるようになりました。


秋の七草めぐり

(くず)
葛は昔大和の国・栖(くず)の人がくず粉を売り出したので出た名といわれ、根から葛粉がとれます。又、葛根湯は風邪薬になります。
花言葉―根気、努力

山の辺ににほひし葛の房花は
     藤波よりもあはれなりけり   斎藤茂吉




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